畑の中の一軒屋の工房で生まれる味のある陶芸(やきもの)
躑躅の舎 三上勝敏氏
(みかみかつとし)
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“大人の隠れ家倶楽部”の玄関ロビーにある那須岳の大きな油絵の前に、薄緑色のグラデーションの美しい壺が飾られています。陶芸の個展でその色合いと姿・形が気に入り購入したもの、以来近隣の友人としてお付き合いいただいているのがその壺の作家で素敵な那須人でもある三上勝敏氏。当倶楽部から程近く那須岳を望める畑の中に立つ一軒家に“躑躅の舎(つつじのや)”と名づけられた工房があります。部屋数が八つもあるという広い古い農家を借り受けて “窯”を二つ納屋に設置して、そこで自由気ままに陶芸(やきもの)の道を究めている・・・と思いきや最近はグランドピアノを買い入れて、そのレッスンにも励んでいるというからその精力さには関心させられます。
仕事一筋の生活から、定年を機に1988年那須高原の自然の真っ只中に移り住み、最初の3年間は自然の素晴らしい変化に魅せられて、ひたすら感動を感じる生活を続けていたと言います。「日々の自然の変化と鳥・リス・タヌキ・キツネなどの生き物を見ていたら飽きることはなかった」とおっしゃるぐらい、サラリーマン時代とは180度違う生活をこの那須の地で始めました。そしてさらに暇にまかせて囲碁、写真、書道、俳句、作文、油絵など様々な通信講座を受講したが、すべてのものが何かもうひとつピンと来なかったとか。そんな時にひょんなことがきっかけで「やきもの」と出合い、その深い魅力に急激に引き込まれていきました。 そして師匠を驚かせたのは弟子の間にガレージを改造し窯まで購入し、庭に6坪の工房まで建てて、毎日毎日朝から晩まで土とにらめっこの生活を始めたことでした。やがて技術が熟練してくるにつれ、三上氏に弟子入りする人が一人二人と増えていき、躑躅(つつじ)が何十本も自生していた庭にあった工房もやがて手狭になり、2005年には現在の広い農家を見つけて引っ越しました。1992年に始めた陶芸(やきもの)は、今では自らが師匠となりたくさんの生徒さんを教え、工房にも出入りするようになりました。地元の不動産業者から公道沿いの建物を常設ギャラリーとして借り受け、那須芸術家協会の役員として毎年定期的に個展を開くなどの活動も積極的に行っています。
年代モノのパジェロに乗り、いつも活動的で明るい笑顔で人を惹きつける三上氏の作品は、その人柄がそのままにじみ出ているような温かみが感じられるものばかり。「難しい講釈は要らない、楽しく土と向き合い、完全に満足させてくれない奥の深い“やきものづくり”を続けるうことが一番幸せ」と言う三上氏は、芸術家かぶれの素振りは一切無く、普通の優しいおじさんです。三上氏いわく「ピアノは私の最後の趣味、どこまで到達できるかは分からないですね」と言いながら“エリーゼのために”を弾いてくれました。
《躑躅の舎》さんのサイトはこちらから、工房の所在地はこちらからどうぞ・・・。
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