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〜 『ドングリ』と『薪割り』 〜
“大人の隠れ家倶楽部”那須SASAの庭には約70本の木々が育っている。中でも一番多いのが『コナラ』だ。この別荘地が生まれる前からここはコナラの木々が生息する自然の山で あった。別荘地として開発された時にも、この『コナラ』は大事に保護され、必要最低限の伐採で守られてきたという。住んでいる人たちもこの『コナラ』の森を今も大切にしている。
しかし、自然の森をいつまでも元気な森として保つためには、それなりに手をかけることも必要である。今年はドングリの豊作の年で、秋にはコナラから大量にドングリが落ちてきた。風が吹くとパラパラと屋根の上に落ち、時には鉄のフェンスに当たってカ〜ンと金属音を響かせる。このドングリが落ちた場所の土の条件がいいと写真のような“根”を地中に伸ば す、そのドングリからやがて芽が出てコナラの小さい葉をつける。当倶楽部の庭には、新緑から初夏にかけてこのコナラの葉を2〜3枚つけた子供たちがたくさん伸びてくる。土壌、日照、水分などの諸条件による生存競争が何年もの間で繰り広げられ、やがてその中から選ばれたものだけがコナラの巨木に成長していく。ある程度成長し巨木となっても、その中で自然条件に恵まれたものと、恵まれないものとで成長に差が出てくる。大きなコナラの葉に遮られて太陽の光が十分に得られないものは、枝を広げ張ることもできずにひたすら幹だけが伸び、やがて虫に食われて朽ち始める。自然の森の中でも、大きなりっぱな木として成長できるのは、ほん の一握りのものだけが生き残ることができるという、厳しい自然の世界である。
“大人の隠れ家倶楽部”那須SASAでは木々が水の吸い上げを止めた12月、冷たい雪が時折り降る中、庭の木の伐採作業が行われた。これから冬の間、那須高原は強い風がよく吹き荒れる、その風の強さは尋常でなく、木々がなぎ倒されることもしばしば。そのため危険な木や半分枯れて弱っている木を伐採した。伐採されたコナラはストーブ用の薪として使われるため薪割りが行われた。ただこの薪割りでつくられた“薪”は来年の冬まで積み上げられて“乾燥”される。薪の中に含まれる水分を完全に抜くことで、ストーブの中で暖かい炎を生み出すいい薪に変貌する。自然のものを使って自然の力を使って生活を営むには、自然の流れサイクルに合わせる姿勢がどうしても必要となる。
あの小さなドングリひとつがやがて、大きな自然の森を形成し、そしてその中で自然の恩恵を受けた人間が生活している。人間の力で自然を作りあげるのではなく、自然の力で人間が生かされるということを、森の生活の中で再認識し、地球温暖化への取り組みへつなげることが今必要なことを森は教えてくれる。 by 大貴智(Daikichi)
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